お好み焼の思い出エッセイ募集
オタフクソースでは、「お好み焼の思い出」をテーマに、随時エッセイを募集しています。
いただいた作品の中から、RCCラジオの番組「お好み焼のある風景」にて
柏村武昭さんの朗読で紹介させていただきます。
<採用特典>
採用された方には、朗読CDとオタフクお好み焼セットとプレゼント♪
下記の応募フォームより、作品をご応募ください!あなたのエッセイお待ちしております。
オタフクソースでは、「お好み焼の思い出」をテーマに、随時エッセイを募集しています。
いただいた作品の中から、RCCラジオの番組「お好み焼のある風景」にて
柏村武昭さんの朗読で紹介させていただきます。
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採用された方には、朗読CDとオタフクお好み焼セットとプレゼント♪
下記の応募フォームより、作品をご応募ください!あなたのエッセイお待ちしております。
うどんに七味、刺身にわさび、コロッケに何かをかけるのも、禁止。
母の料理はすべてが薄味で、料理にさらに味つけすることは許されない。
料理の基本、「さしすせそ」以外の調味料と言えば、
ケチャップ、マヨネーズ、お好みソースの3大巨頭のみ。
それと祖母から送られる手づくりの奈良漬けが、貴重な塩分補給の機会だった。
そんな薄味の英才教育を受けた私が結婚した相手は、生粋の大阪人。
この人、料理にちょっと味を足して、美味しくする天才なのだ。
チャーハンにウスターソースをひとさじ。
チキン南蛮に七味をちょっぴり。
私にとっては革命的毎日。
そんな旦那が並々ならぬ情熱をかけるのがお好み焼き。
「キャベツは細かく切りや。ネギは入れなあかんで。
山芋を入れたらふわふわになんで。削り節に桜えび、天かすは欠かせへん。
ちくわを細かく刻んでダシに入れんねん。」
えーっ、そんなにいれるんだ!
旦那の情熱的な指導のもと、なんとか焼き上がったお好み焼き。
フライパンからお皿に取り出そうとしたその時、
「あっかーーーん!!」
えっ?何が?!
「ソースは焼けた鉄板の上でかける方が、美味しいねんで!!」
鉄板の熱でじゅっと焦げたソースとお好み焼。
口に入れたとたん、鼻から、甘く香ばしい香りが抜けていった。
ホントだ、美味しい!と私が言うと
「せやろ、手間かけるだけで全然違うねんで」と満面の笑みだ。
シンプルに、無駄なものを省いて省いて、育ってきた私と
もうちょっと何かできないか、足して足して、生きてた旦那。
食べることは人生というけれど、
結婚して私は、「ちょい足し、ちょい手間」がもたらす美味しさと、幸せを知った。