2017年7月 3日 (月)

VOL.6 作家・エッセイスト 阿川 佐和子さん

季刊誌『ほっとおたふく』vol.6の「お好み談×談」ゲストは、

作家として、またインタビュアーとしてなど

マルチに活躍されている阿川佐和子さんです。

広島にも縁のある阿川さん。

WoodEggお好み焼館にお越しいただき、

瀬戸内海を眺めながらたっぷりと語っていただきました。

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1953年、東京都生まれ。

報道番組のアシスタントやキャスターを務める。

後に渡米し、帰国後、エッセイストや小説家としても活躍。

ミリオンセラーとなった『聞く力』をはじめ、

『スープ・オペラ』、『残るは食欲』など

食にまつわる著書も多数手掛ける。

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●お父様と食べ物の思い出

誌面で紹介した以外にも、お父様である作家の阿川弘之さんとの

食べ物にまつわる思い出は尽きません。

台所に関することが上手にできると、特に機嫌がよく褒められたそうです。

例えば、切り干し大根。

和食の先生に習ってお父様に作ったところ、大層喜ばれ、

会うたびに「次はいつ食べさせてくれるのか」とせがまれたとか。

また、高校時代には、お菓子作りにはまったこともあったそうです。

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●食べることへの旺盛な好奇心

今までにさまざまなものを召し上がってきた阿川さんに

「苦手なものはあるのですか」と伺ったところ、返ってきた答えが

「象の鼻とラクダのつま先」。

なんと実際に、内モンゴルでラクダのつま先を、

日本のある中華料理屋で象の鼻を食べられたそうで、

好奇心あふれる阿川さんならではのエピソードです。

撮影中も、目の前で焼かれるお好み焼を興味深そうにご覧になっていました。

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●「おいしいもの」の持つ引力

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今回、色紙に「おいしいものは万里を超える」と書いていただきました。

「そこにおいしいものがあると知ったら、

みんな距離があってもやってきませんか?

例えば、お母さんが家庭でおいしいものを作っていれば、

どんなに反抗的な子どもも自然と家に戻ってくるんです」と阿川さん。

物理的な距離だけでなく、心理的な距離も縮めてくれる、

おいしく食べる幸せに、皆共感しました。

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(編集部)