季刊誌『ほっとおたふく』vol.6の「お好み談×談」ゲストは、
作家として、またインタビュアーとしてなど
マルチに活躍されている阿川佐和子さんです。
広島にも縁のある阿川さん。
WoodEggお好み焼館にお越しいただき、
瀬戸内海を眺めながらたっぷりと語っていただきました。
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1953年、東京都生まれ。
報道番組のアシスタントやキャスターを務める。
後に渡米し、帰国後、エッセイストや小説家としても活躍。
ミリオンセラーとなった『聞く力』をはじめ、
『スープ・オペラ』、『残るは食欲』など
食にまつわる著書も多数手掛ける。
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●お父様と食べ物の思い出
誌面で紹介した以外にも、お父様である作家の阿川弘之さんとの
食べ物にまつわる思い出は尽きません。
台所に関することが上手にできると、特に機嫌がよく褒められたそうです。
例えば、切り干し大根。
和食の先生に習ってお父様に作ったところ、大層喜ばれ、
会うたびに「次はいつ食べさせてくれるのか」とせがまれたとか。
また、高校時代には、お菓子作りにはまったこともあったそうです。
●食べることへの旺盛な好奇心
今までにさまざまなものを召し上がってきた阿川さんに
「苦手なものはあるのですか」と伺ったところ、返ってきた答えが
「象の鼻とラクダのつま先」。
なんと実際に、内モンゴルでラクダのつま先を、
日本のある中華料理屋で象の鼻を食べられたそうで、
好奇心あふれる阿川さんならではのエピソードです。
撮影中も、目の前で焼かれるお好み焼を興味深そうにご覧になっていました。
●「おいしいもの」の持つ引力
今回、色紙に「おいしいものは万里を超える」と書いていただきました。
「そこにおいしいものがあると知ったら、
みんな距離があってもやってきませんか?
例えば、お母さんが家庭でおいしいものを作っていれば、
どんなに反抗的な子どもも自然と家に戻ってくるんです」と阿川さん。
物理的な距離だけでなく、心理的な距離も縮めてくれる、
おいしく食べる幸せに、皆共感しました。
(編集部)