今回の対談ゲストは、
2016年のリオデジャネイロ五輪で金メダルに輝き、
日本競泳女子として最年長メダリストとなった金藤理絵さん。
選手時代の忘れられない失敗談や、
引退後に挑戦している仕事のことなどを、
笑顔で話してくださいました。
金藤さんが書いてくださったのは、
“「食」が「身体」を作る”という力強くストレートなメッセージ。
「どんなに練習をがんばっても、栄養が入っていないときは
身につかないんです。
練習疲れや試合の緊張から食べられなかったときも、
やっぱり強くはなかったです」。
金藤さんご自身の経験や実感を、色紙に込めてくださいました。
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広島県庄原市出身。三次高校から東海大学に進学し、
200m平泳ぎで日本選手権やユニバーシアードなどで活躍。
2008年北京五輪、2016年リオデジャネイロ五輪に出場。
27歳で更新した自己ベスト2分19秒65は日本記録でもある。
2018年に現役を引退し、現在は夫、長女とともに長野県に暮らす。
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●ドバイで出合った甘い果実
当日は、会場となったオタフク東京本部ビル内のショールームも見学。
子育て中の金藤さんが興味を持ってくださったのが、
「1歳から」のシリーズ商品と「デーツなつめやしの実」でした。
遠征先のドバイで初めてデーツを見て、
第一印象は「ほんとにおいしいの?」だったそうです。
「食べてみると甘くておいしくて、驚きました」。
葉酸も含まれていることをお伝えすると、さらに驚きの表情で
「葉酸はサプリメントで摂取していたこともありますが、
デーツで取れるんですね」と喜んでくださいました。
●お好み焼の思い出
「大学進学で広島を離れてからのほうが、“お好み焼を食べたい!”
と思うようになりました」と金藤さん。
大学の寮の近くにあったお店は、
金藤さんが通っていた高校がある三次市出身の方がされていたり、
教師だったお父さまの教え子だった方が東京にお店を出されていたり。
県外で出合うお好み焼店には不思議なご縁があるのだそう。
今も帰省の際はもちろん、機会があるごとに、
広島の味を楽しんでいらっしゃいます。
●レース直前に気づいた間違いとは
競技生活の中で印象に残っている失敗談として、
2013年の世界選手権のことを話してくださいました。
レース本番は、本来であれば最高のパフォーマンスを出すために
新品の水着を使用するはずが、
なぜか古いものを着て出てしまったそうです。
「直前で気づいたのでそのまま泳ぐほかなく、
結果的にタイムもふるわず、メダルを逃しました。
水着のせいとは思いませんでしたが、
動揺してしまったことが大きく影響したと思います」。
●今も頼りになる加藤コーチの存在
最近では様々な形で水泳に関わっておられる金藤さん。
選手時代にはなかった難しさを感じることもあるのだとか。
「現役の選手について、どんな強みや課題があるのか
私なりに分析し、コメントするような仕事もあります。
指導者としての視点が必要なのですが、
自信がないときは加藤コーチに相談しています」。
選手時代から指導を受けてきた加藤コーチに、
引退した今もアドバイスを求めることもあり、
変わらず頼りになる存在なのだそうです。
(編集部)