今回の対談ゲストは、ワインの魅力を日本に伝え広めるために、
ワインスクールの主宰、ワインの輸入販売や飲食店の経営、
執筆など、精力的な活動を続けておられる杉山明日香さん。
多い時期には毎月のようにフランスを訪れ、
おいしいワインを求めて産地を巡っています。
忘れられない産地での思い出や、
フランス生活でのお好みソースのお話などをお聞きしました。
子どものころから料理を始め、食への関心・知識を深めてこられた杉山さん。
「食べることを大切にしていると、気持ちが前向きになるので、
結果的に人生を楽しみながら生きていくことにつながります」。
ご自身が体現されていることでもあり、とても説得力があります。
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東京生まれ、佐賀県唐津市育ち。
大学院在学時から有名進学予備校の数学講師を務める。
そのかたわら2008年に東京・西麻布にワインバーをオープンし、
2011年よりワインスクールを主宰。
2013年にはワインの輸入・販売会社を設立。
2016年には仏・パリにもレストランをオープンした。
ワインに関する著書多数。
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●母と旅した思い出のブルゴーニュ
日本とフランスを行き来し、これまでに数多くのワイン産地を
訪れてきた杉山さんに、特に印象に残っている産地についてお聞きしました。
「初めて行った産地は、学生時代に母と旅行で訪れたブルゴーニュ。
その時に見た景色と感動は今でも鮮明に覚えています。
ブルゴーニュの中でも“グラン・クリュ”と呼ばれる最高位の畑が続く街道は
本当に美しく、改めてワインの世界に魅了されました」。
●唐津の伝統や文化をフランスから発信
杉山さんがパリで経営している和食レストランの店名は「ENYAA(エンヤ)」。
これは、杉山さんの故郷である唐津のお祭り「唐津くんち」で、
お囃子のリズムに合わせる「エンヤ、エンヤ」「ヨイサ、ヨイサ」
の掛け声に由来しているそう。
料理を盛り付ける器にも唐津焼を使用し、
長い歴史を持つ日本の伝統工芸や文化も、フランスで伝えておられます。
●フランスでもお好みソースは人気もの
杉山さんは、パリのご自宅にも
お好みソースを常備してくださっているそうで、ソース味の焼そばを、
パスタで代用して作られることもあるとか。
さらに、「私の周りのフランス人にもお好みソース好きの人がたくさんいます。
日本から買ってきてほしいと頼まれることもあるんです」と杉山さん。
「知り合いの三つ星レストランのシェフは、
上手にお好み焼を作ってくれますよ」。
フランスのお仲間の皆さんで親しんでくださっているとは、嬉しいですね!
(編集部)