2023年4月 1日 (土)

VOL.29 ヴァイオリンニスト 川井郁子さん

今回のゲストは、ヴァイオリニストとして

グローバルな活躍を続けている川井郁子さん。

作曲家、演出家としての顔も持ち、

独創的かつ情熱的なパフォーマンスで聞く人の心を魅了されています。

音楽舞台や和楽器との共演など、

新たな分野にもチャレンジし続ける原動力、

そして音楽表現に欠かせない食や生活スタイルなどについてお聞きしました。

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「なんだか緊張しますね」と書き上げてくださったのは、

さまざまな分野のアーティストと共演する川井さんならではの一言。

「ご馳走をいただくのも良いですが、

気の置けない人とは何を食べてもおいしいですよね。

それに、おいしい記憶は、食べた物だけでなく

食べた時間も含まれていると思います」。

舞台から離れた食事の場では、

普段はなかなか聞くことのできない各共演者の家族の話など、

プライベートな話題で盛り上がるそうです。

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香川県出身。東京藝術大学、同大学院卒業。2000年にアルバム「The Red Violin」

でデビュー。国内外の主要オーケストラをはじめ、世界的音楽家、バレエダンサー、

フィギュアスケーターなどと多数共演。テレビや映画音楽などにも携わり、幅広く活躍。

大阪芸術大学にて教授も務める。2023年3月21日プロデュースを手がける

オーケストラ響との1stアルバム「響」をリリース。

 

川井郁子さんオフィシャルサイト

https://www.ikukokawai.com/

オーケストラ響オフィシャルサイト

https://www.orchestra-hibiki.org/

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幼少期から発揮したリーダーシップ

子どものころは、空想が好きで、

ご自身では内向的な子だと思っていたという川井さん。

しかし大人になり、昔の友達がサプライズで登場するテレビの企画に出演。

その時、ご友人から

「昼休みの遊びを全部決めるなど、クラスを仕切る存在だった」

と言われたそうです。

「自分の意思とのギャップに驚きました。

確かに、学級委員長を務めていたこともあります」。

世界的オーケストラや舞台を導くリーダーシップ性は、

当時から発揮されていた様子が伺えます。

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音楽にも影響を与えた故郷の瀬戸内海

ご出身は、香川県高松市。「故郷で一番自慢したいのは海」なのだそう。

「瀬戸内海を見ると、今でも心が落ち着きます。

小さいころは特別な海だと気が付きませんでしたが、

演奏で各地に赴くようになり、どこか神がかった雰囲気ある

瀬戸内海こそが、世界一の海だと思うようになりました」。

創作活動においても、海の存在は大きく影響しているとか。

川井さんが奏でるヴァイオリンの音色は、

穏やかな瀬戸内海が原点の1つになっているようです。

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週1度のピラティスで健康と姿勢を維持

川井さんが週に1度、ピラティスに通うようになったのは、

後ろで演奏するオーケストラ奏者の方に、

姿勢の悪さを指摘されたことがきっかけだったそうです。

「ヴァイオリンは、肩と首で楽器を支え、

不自然な体制で演奏するため、体に歪みが起きるんです」。

週に1回のマッサージも必要なくなり、

現在はピラティスによって体の不調も姿勢も改善されたとのこと。

また「ヴァイオリンは、自分の体を共鳴させて音を出す」とも

教えてくださいました。

対談の当日は名器ストラディバリウスとともに、

鮮やかなグリーンのワンピース姿で登場してくださり、

その美しい立ち振る舞いと、自分軸をしっかり持った、

凛とした雰囲気が印象的でした。 

(編集部)

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