今回のゲストは、20年以上にわたり
創作活動を続けられている清川あさみさん。
衣装、映像、広告などの分野でも活躍され、
家庭では2児の母でもあります。
忙しい毎日においても、努力を惜しまず
前進される清川さんに、さまざまな仕事への向き合い方
などを教えていただきました。
「食べることがその人の個性をつくる。
日々、口にする1つ1つの食が
その人を形成していると思うから」との思いを込めて、
言葉を記した清川さん。
ものづくりを始めてから改めて「体力は必須」と気づき、
睡眠と食べることを大切に過ごしているそう。
アーティストという職業から、
オシャレな創作料理などを好むイメージを
持たれることが多いけれど、
実はシンプルでヘルシーな料理が好きとのこと。
シンプルなことが、清川さんの
パワフルな創作活動の日々を支えているようです。
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兵庫県出身。
文化服装学院在学中にモデルとして活躍し、
2000年代に創作活動を始め、「美女採集」シリーズなどの
代表作が注目を集める。絵本の制作や、広告、映像、
衣装、空間デザインといったクリエイティブも手掛け、
2020年に南あわじ市地域魅力プロデューサー、
22年に大阪芸術大学客員教授に就任。
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●学生の“はみ出す力”を期待
大阪芸術大学の客員教授も務められ、
「学生たちには“はみ出す力”をつけてほしい」と、
指導するに対するお考えを教えてくださいました。
授業では、まず学生たちが「自分は何ができるか」を
プレゼンでアピール。
その内容に応じて各々の力を発揮できるプロジェクトに
参加させ、各界のプロフェッショナルと共に
仕事をする機会を創出していくそうです。
「教室だけが授業の場ではない」ことを重んじる
清川さんの授業は、学生たちにも好評なようです。
●伝統文化を次世代に伝えていきたい
「その地に根付き、受け継がれてきた文化を
エンターテインメントとして楽しめる形にして提供する
ことで、その魅力に気付くきっかけをつくり出したい」
と清川さん。
淡路人形浄瑠璃の再生プロジェクトを手掛け、
多くの関心を集められました。
他にも、最果タヒさんとの共著『千年後の百人一首』
では、百人一首に込められたさまざまな思いを
現代風の言葉と清川さんの刺繍で描かれ、若者にヒット。
さらに今年は、糸で操る人形が繰り広げる、
新しい能のプロデュースに挑戦されました。
●アイデアが生まれる移動時間
「自宅で仕事をしているので、
出張などで家を離れて一人きりになれる移動時間は、
貴重で贅沢なひととき」。
飛行機より新幹線がお好きで、その理由は
乗車したら目的地まで座席で静かに過ごせるから。
移動中は本を読んだり、車窓から風景を眺めたり。
仕事に家庭にと忙しくされている清川さんにとって、
創作のアイデアが生まれる時間でもあるそうです。
(編集部)